『国の借金』問題について一言!

20150812_235623 (1)

『国の借金』
という言葉が蔓延してもうどのくらい経ったでしょうか…
おそらく20年ほどになるはずです。

『国民一人当たり〇〇万円の借金!』
だとか
『ハイパーインフレーションになってしまう!』
だとか
『いつか日本国債が暴落し、金利が高騰する!』

なんて言われ始めて久しいですが、これらはちゃんと勉強すれば全て間違いだということが分かります。

第一に、『国の借金』とは正確に言えば『日本政府の負債』であり、その貸し手は、元を辿れば日本国内の企業や個人、つまり私たちです。
要するに、国民一人あたり〇〇万円の『借金』ではなく、逆に『債権』であるはずなのです。

因みに本当の意味での『国の借金』、つまり日本全体の対外負債(外国から借りているお金)は約500兆円ですが、対外債権(外国に貸しているお金)は820兆円以上あり、日本は差し引き320兆円以上の対外純資産を持つ言わば『世界一の金持ち国家』です。

また、各種メディアは借金、つまり負債がまるでどこかに消えて無くなるかのような報道をすることが多いですがそんなことはあり得ません。
政府が国債を発行することで税収の不足を補う結果として得た通貨は、回りまわって誰かの『所得』になったり、個人の貯蓄や企業の『内部留保』に回ったりしています。
その証拠に、現在の国内企業の内部留保は320兆円以上にも達していて過去最大です。
麻生財務相がかつて『守銭奴』とまで称して企業の投資を促し、デフレに一石を投じようとした背景がここにあります。

IMG_1251

先日お会いしたときにその辺りのことを“柔らかく”お聞きしようと企んでいましたが、時間がなくて叶いませんでした…

第二に、日本の国債は全て『自国通貨建て』、つまり日本政府の子会社である日本銀行(株式の55%は政府が保有)が 国債を買い取ることで 通貨を自ら発行できるのに、政府がデフォルト(債務不履行)に追い込まれることはあり得ないということです。

昨今世間を騒がせたギリシャについては、債務がユーロ(共通通貨)建てであり、自ら通貨を発行することができないという絶対的な事由があってデフォルトの可能性が浮上した訳です。

第三に、ハイパーインフレーションとは『年間の物価上昇率が13,000%以上になる状態』のことを言います。

果たしてそんなことが長らくデフレから逃れられない日本であり得るでしょうか。
答えはノーです。

物価の上昇は、単に通貨の発行量だけに起因するのではなく、当たり前のことですが『需要と供給能力のバランス』によって引き起こされます。
戦後、国内の供給能力が圧倒的に不足している状況下ですら、インフレ率は500%ほどだったのです。

この様に、『言葉の定義』や『何故そうなるのか?』をちゃんと勉強すれば自ずと真実が見えてきます。
マスコミが発表することを鵜呑みにする前に、まずは自らが当事者意識を持って考える癖付けが大切です。

と、何だか偉そうな感じになってしまいましたが、私もまだまだ世間知らずの未熟者。

『人生は、膿むには長く
学ぶにはあまりに短い』
とは良く言ったものです。

学び多き青年会議所での毎日に感謝。

※8月11日徳島新聞 第4面記事引用