今こそ『笑顔』
1. 参加者が笑顔になる例会
1.笑顔の花を咲かせる人財育成の例会または事業
1.まちに活気を!地域に笑顔を!魅力を発信する例会
1.未来の笑顔のために!防災についての例会または事業
1. 笑顔あふれる青少年育成事業(かっかわんぱく塾)の開催
1. コミュニケーションから組織の絆を育み笑顔を増やす例会
1. 賀詞交歓会を執り行い、新年度の決意を伝える場を作ろう。
1. メンバー全員で会員増強し、LOMに笑顔を増やそう(10名の会員拡大)
【はじめに】
1967年9月に阿南青年会議所が設立されて以来、諸先輩方の熱い血潮のもと、55年の長きにわたり青年会議所活動が展開されてきました。その最中、私は7年前に当時現役メンバーの方に誘われ阿南青年会議所の門をたたきました。
当時の私は同世代の知り合いが少なく、実家と家業の店を往復するだけの日々を過ごしていました。
そんな中、例会に参加させていただいた時に「歳の近い多種多様な業種の人たちが集まっている団体」の存在を知り、「同年代のつながりが欲しい」と思ったのが入会した最初の動機でした。
突然ですが皆さんは「君の青春は輝いているか」という歌をご存じでしょうか?
特撮番組のオープニング曲なのですが、いやに説教臭い歌詞で子供のころはさっぱり歌詞の意味が解りませんでした。歌詞には「人の運命は誰にも見えない 自分で切り開け 甘えてはいけない」とあります。私は大人になった今、JC活動を通じた今だからこそ染み入る歌詞だと気づきました。
最初は知人や親の勧めで入会した人、同世代の繋がりを築きたくて入会した人、様々な理由があると思います。そして入会した当初は誰もが希望に満ち溢れ、地域の諸問題に対して立ち向かう気概を持ち始めていると思います。
しかし、時に人は自分で選んだ道であっても、大きな希望をもって最初に立てた目標や夢に対しても、「こんなはずではなかった」「もう、どうしたらいいのか分からない」と挫折したり、悩んだりすることがあります。私にとってそれがまさしくJC活動における修練と言われるものでした。
日々の仕事に追われる中で、家庭やプライベートを割いてまで夜遅くまで行われる会議や事業等の参加で心身共に疲労することもありました。「もうこれで最後にしよう。」そんな言葉が脳裏を過ることもありました。
しかし、JC活動を通じ地域づくりに深く関わることによって、人々の笑顔を見るたびにやりがいや達成感を感じ、また自分自身が日々成長する実感も得ることもできました。そして阿南青年会議所のメンバーは勿論、諸先輩方や徳島県内の各LOMの同志に支えられ現在までJC活動を続けてくることができました。
「人やまちの運命は誰にも見えない」私たち青年会議所はまだ見ぬ未来のために率先して地域の諸問題に立ち向かい、明るい豊かな社会を「切り開く」ことが必要です。
2020年は新型コロナウイルスが猛威を振るい、日本全体が閉塞感に包まれ気持ちの上でも経済的にも様々な制限のある年であり、JC活動をしていくうえでも思い通りにできない一年間でした。そんな中、2021年度一般社団法人阿南青年会議所第55代理事長という大役を任せていただくにあたり、自らの運命ととらえ、メンバーの先頭に立ち、切り開く覚悟でございます。
青年会議所は「明るい豊かな社会」の実現を目指す青年経済人の団体です。その実現に向けメンバー一人ひとりが高い志と情熱を持って、今こそ『笑顔』で明るい豊かなまちをつくるためにJC運動を展開していかなければなりません。
【今こそ『笑顔』~ひとづくり~】
「まちはひと。ひとはまち。」という言葉があるように、ひとは未来のまちを創造する役割を担っています。そして、そのような地域社会を牽引する人財の育成は私たち青年会議所の使命です。
本年度、人財育成に取り組む中で、行動力や人を巻き込む能力が求められると私は考えます。
なぜならば、「これがしたい」「こういうことが出来ればいいな」といくら良い案であっても考えているだけでは停滞するだけです。そこで行動に移せる人が一人でもいれば、小さな波紋が生まれます。行動力のある人の周りに、人を巻き込んでいく力を持つ人が加われば波紋が重なり合い、地域社会を変革する大きな波になります。その地域社会におきた大きな波の中で笑顔が生まれ、笑顔が笑顔を呼ぶ、そのような地域社会に笑顔の花を咲かせられる人財育成を目指します。
【今こそ『笑顔』~まちづくり~】
青年会議所運動の基本となるのは自らが住み暮らす地域があればこその話です。
阿南青年会議所が活動する徳島県南域には、伝統ある歴史や文化、美しい自然が数多く存在しています。
しかし、地域に住む人々は自身の住む地域の魅力に十分に気づけていないように感じます。私たちはその歴史や文化を活かしたまちづくりを地域の諸団体や行政と連携する中で、地域全体の魅力を共有して、魅力を発信していくことで新たなつながりができると考えます。
そして、もうひとつ重要な課題と考えるのは防災です。近いうちに起こるとされている南海トラフ地震、全国的に多発する大規模な水害に加え、昨年から猛威を振るう新型コロナウイルス感染拡大と様々な脅威への備えを行っていく必要があります。伝統ある歴史や文化のある、このまちで安全・安心に寄与した活動を行うことが重要です。いつ起こるかは誰にもわからない災害において私たちができる緊急時の対応等を学ぶことは、未来のこのまちに一日でも早く笑顔を増やすための一助になると確信します。
【今こそ『笑顔』~青少年育成~】
新型コロナウイルス感染拡大の影響で子供たちの生活環境も大きく様変わりしました。
子供たちにとって学校と家庭での教育は基礎であります。
しかし、それらと同等に地域での様々な体験や交流の中で、将来必要になる周囲との協調性や自主性、他者を思いやる心、なによりも子供たちの輝くような明るい笑顔が溢れる活動を展開していき、次世代を担う子供たちの心身ともに成長できる事業を行う必要があります。
そのために阿南青年会議所の継続事業である「かっかわんぱく塾」を通じ、共に楽しみながら子供たちが学びを得られる交流事業を行うことで、子供たちの笑顔が溢れ、その結果、笑顔の溢れる社会にもつながります。
【今こそ『笑顔』~組織拡大~】
「一人より二人がいいさ、二人より三人がいい」という歌詞にもある様に人数が集まるからこそ、多角的な視点から様々な意見が出てきます。
我々が社会で生きてゆく中で人と人とのつながりはなくてはならない大切なものであり、組織の拡大と笑顔を育むためにはコミュニケーションは欠かせません。
組織でのコミュニケーション不足は人間関係の希薄化にも影響を及ぼし、まちという大きなコミュニティをも衰退させると考えます。
まずは青年会議所という組織の中で様々な年代や業種の方々がコミュニケーション力を向上させ、「明るい豊かな社会の実現」という運動目標に向かい、同じ志を持った多くの仲間となることが必要です。そのためにも、地域の行政の方々、諸団体の方へ新年度の決意を伝える場として賀詞交歓会を執り行い、今の阿南青年会議所の思いを伝えます。そうすることにより、志を同じくする仲間が増え、共に活動をすることで、絆が育まれ組織にも笑顔が増えていくのだと確信します。
「平成」から「令和」に元号が移った中で「JCしかない時代」から「JCもある時代」へとなった昨今ですが、地域にとっての青年会議所という組織を未来に残すために今一度、新しい仲間を求めて、会員拡大をメンバー全員で取り組みます。
【さいごに】
新型コロナウイルスのワクチン開発には最低2年はかかるとWHOより発表があったのは2020年の夏ごろでした。ワクチンができるまでは様々な弊害があるかもしれませんが、安全が確保されるまで何もしないわけにはまいりません。私たち青年は失敗を恐れず、願いを込めて、まちづくり・ひとづくり運動を推し進め、何度失敗したとしてもその都度立ち上がる強い意思が、笑顔が、明日への絆になります。だからこそ、まずは私たち阿南青年会議所のメンバーが笑顔でJCの活動や運動を展開していきましょう。今こそ『笑顔』で「明るい豊かな社会」の実現を目指して行動しましょう。
※歌詞の引用箇所、引用元についての明記
引用部分
1「人の運命は誰にも見えない自分で切り開け甘えてはいけない」
2「一人より二人がいいさ、二人より三人がいい」
タイトル
1「君の青春は輝いているか」歌:ささきいさお 作詞 ジェームス三木 作曲 三木たかし
2「若さはプラズマ」歌:串田アキラ 作詞 :山川啓介 作曲: 渡辺宙明